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【BETWEEN BEDSIDE AND BENCH】ヒト腫瘍の「まねっ子」を見つけ出す

Nature Medicine 16, 9 doi: 10.1038/JNM-1009-4

ヒトの転移がんの複雑さをマウスモデルで模倣するのは難しい。そのため、ラットやマウスのモデルで成功したように見えた研究でも、後期臨床試験ではうまく行かないことがあり、資金や時間だけでなく、人々の期待までもが無駄に消え去る結果になってしまう。BEDSIDE TO BENCHではI FidlerとL Ellisが、がんの増殖と治療にきわめて重要なパラメーターについて論じ、ヒトでの研究とマウスでの研究が同じではないことを強調している。BENCH TO BEDSIDEではT Van Dykeが、マウスの膵臓でde novoに発生した腫瘍から、がん患者での治療失敗をどのように説明できるか、また、この腫瘍が新薬試験用のモデルとしてどのように使えるかを明らかにしている。

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