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薬剤開発:アプタマー活性を制御する万能解毒薬の開発

Nature Medicine 15, 10 doi: 10.1038/nm.1990

多数の薬剤を服用している人の数は増加の一途をたどっており、薬剤を安全に投与し、意図せぬ副作用を抑える必要性はかつてないほどに高まっている。解毒薬による制御は依然として、薬剤の急性副作用を中和する最も直接的な方法だが、大多数の治療薬に対応できる解毒薬の作出は難しく、法外なコストがかかる。今回我々は、アプタマーを基盤とする一連の治療薬すべての副作用を中和できる解毒分子群の開発について述べる。これらの万能解毒薬は、治療薬の全身投与の際に循環血中にみられる唯一の細胞外遊離オリゴヌクレオチドがアプタマーであることを利用している。タンパク質やポリマーを基盤としたオリゴヌクレオチド捕捉分子によって、in vitroで数種類のアプタマーの活性を打ち消すことができ、in vivoではアプタマー活性を中和できた。どんなアプタマーの活性でも制御できる万能解毒薬が入手可能になったことで、アプタマーは特に安全な種類の治療薬になる可能性がある。

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