Brief Communication

幹細胞:パーキンソン病マウスの各個体ごとの治療クローニング

Nature Medicine 14, 4 doi: 10.1038/nm1732

胚性幹(ES)細胞の子孫細胞を用いた細胞移植には宿主組織との免疫学的な適合が必要である。「治療クローニング」は、個体ごとに遺伝学的に適合する核移植(nt)ES細胞を作製することにより、この制限を乗りこえる戦略である。本論文では、治療クローニングによって各マウス個体ごとの治療を実現できる可能性を確証する。パーキンソン病マウス24匹からntES細胞株187株を樹立し、ドーパミン作動性細胞に分化させ、適合する宿主マウスにそれぞれ移植したところ、治療効果がみられ免疫応答は起こらないことがわかった。

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