Brief Communication

多発性硬化症:ヒトTH17リンパ球は血液脳関門の破壊および中枢神経系の炎症を促進する

Nature Medicine 13, 10 doi: 10.1038/nm1651

TH17リンパ球は、多くの炎症性疾患の発症に不可欠であると考えられている。本論文では、多発性硬化症病変では血液脳関門内皮細胞(BBB-EC)上でIL-17およびIL-22の受容体が発現していること、またIL-17およびIL-22がin vitroおよびin vivoでBBBの密着結合を破壊することを示す。また、TH17リンパ球は、BBB-ECを効率よく通過し、グランザイムBを高度に発現していて、ヒトニューロンを死滅させ、CD4+リンパ球の動員により中枢神経系の炎症を促す。

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