Brief Communication

大規模遺伝子発現解析により仮想乳癌予 知マーカーと同定されたMMP-1

Nature Medicine 11, 5 doi: 10.1038/nm1243

乳癌は、米国女性の癌による死亡原因の第2番目を占 める。米国で2005年には、浸潤性乳癌(IBC)の診断 例がおよそ215,000例、非浸潤性乳管癌の診断例が およそ50,000例となり、40,000人の女性がIBCで死 亡するだろうと予測されている。にもかかわらず、 前癌状態の検出、あるいは浸潤性乳癌に進行しそう な前駆病変の同定に使える分子マーカーは現在存在 しない。本論文では、乳癌歴のある患者とない患者 の異型乳管過形成組織での遺伝子発現解析について 報告する。今回、MMP-1が、癌に成長する可能性の ある乳房病変の同定に役立ちそうなマーカー候補で あることを突き止めた。

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