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ウエストナイルウイルスに対する治療の 可能性を有するヒト化モノクローナル抗 体の開発

Nature Medicine 11, 5 doi: 10.1038/nm1240

ウエストナイルウイルス(WNV)のin vivoでの中和 は、ウイルスエンベロープ(E)タンパク質に対する 抗体応答の惹起と相関する。ランダム突然変異誘発 と酵母細胞表層提示法を利用して、本論文では、 WNV Eタンパク質のドメインIIIに対して新たに作製 した14のモノクローナル抗体個々の接触残基を明ら かにした。WNVを強く中和したモノクローナル抗体 は、ドメインIII側面の表面パッチに局在していた。 WNVの感染から回復したヒトの回復期抗体もまた、 このエピトープを検出した。モノクローナル抗体の1 つE16は、in vitroで異なる10種の株を中和し、また 感染5日後に単回投与した場合でさえ、マウスにおい て治療効果を示した。抗原特異性、アビディティお よび中和活性を保持したヒト化E16を作製した。マ ウスでの暴露後治療試験において、ヒト化E16の単 回投与は、マウスをWNVによってひき起こされる致 死から防御した。したがってこの方法は、ヒトの WNV感染に対する実行可能な治療の選択肢となる可 能性がある。

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