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アレルギー:ネコアレルギーを抑えるヒト-ネコキメラ融合タンパク質

Nature Medicine 11, 4 doi: 10.1038/nm1219

動物アレルゲンは喘息やアレルギー性鼻炎の重要な原因である。今回、アレルギー免疫療法の新たな方法に関する概念検証実験として、短縮型ヒトIgG Fcγ1と主要ネコアレルゲンFel d1からなるヒト-ネコキメラ融合タンパク質を設計して検討した。このFcγ-Fel d1タンパク質は、ネコアレルギーのドナー由来の好塩基球および感作されたヒト臍帯血由来マスト細胞からの、Fel d1に起因するIgE介在性ヒスタミン放出の用量依存的な抑制を誘導した。このような阻害には、SykおよびERKシグナル伝達の変化が関連していた。Fcγ-Fel d1タンパク質は、ネコに対するヒトIgE抗体で受動感作されたFcεRIαトランスジェニックマウス、およびFel d1で能動感作されたBalb/cマウスにおけるin vivo応答も阻害した。またFcγ-Fel 1タンパク質単独ではメディエーターの放出は誘導されなかった。キメラ・ヒトFcγアレルゲン融合タンパク質は、アレルギー疾患の免疫にもとづく新しい治療法の基盤となる可能性がある。

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