Brief Communication

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δは結腸での発癌を低減する

Nature Medicine 10, 5 doi: 10.1038/nm1026

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPAR-δ、別名PPAR-β)は結腸腫瘍で発現が亢進しているが、PPAR-δが結腸癌の一因であるかどうかはわかっていない。今回、PPAR-δ欠失(Ppard-/-)マウスを用いて結腸での発癌におけるPPAR-δの役割を調べた。Min変異体および化学物質を使って誘導したマウスモデルの両方で、結腸ポリープ形成はPPAR-δヌル接合性マウスで有意に多かった。PPAR-δの活性化が結腸ポリープ形成増大につながることを示唆した以前の報告とは異なり、本論文はPPAR-δが結腸での発癌を低減することを明らかにするものである。

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