Research Highlights

患者死後の原虫数に基づく脳性マラリア病態の区別

Nature Medicine 10, 2 doi: 10.1038/nm986

致死性脳性マラリアの病態を検討するために、この疾患と臨床診断された31人の小児を対象に剖検を行った。その結果、これらの小児の23%が実際には他の原因で死亡していたことがわかった。これら以外の患者には、脳内毛細血管に局在する原虫が認められ、この75%ではさらに、血管内および血管周囲に病変が認められた。マラリア性と非マラリア性の昏睡を区別する唯一の徴候は網膜障害であった。これらのデータは、マラリア患者の治療、臨床試験の計画、マラリア特異的な疾患の関連評価に関わるものである。

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