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PAFが関わる肺水腫:酸性スフィンゴミエリナーゼとセラミドの新しい役割について

Nature Medicine 10, 2 doi: 10.1038/nm977

血小板活性化因子(PAF)は肺水腫を誘発し、急性肺損傷(ALI)でも重要な役割をもつ。本論文では、PAFが酸性スフィンゴミエリナーゼ(ASM)依存性のセラミド産生とシクロオキシゲナーゼ経路の活性化という2通りの作用機構により肺水腫を誘発することを明らかにする。ステロイドやキサントゲン酸D609などのPAFが誘発するセラミド合成を阻害する薬剤は、PAF、内毒素や酸の点滴注入によって誘発される肺水腫形成を抑制する。今回の結果は、酸性スフィンゴミエリナーゼとセラミドが急性肺損傷の治療標的になりうることを示している。

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