Technical Report

集団遺伝学:確認された遺伝子型に残された足跡を用いて参加者の遺伝的特徴を研究する

Nature Genetics 55, 8 doi: 10.1038/s41588-023-01439-2

遺伝学的研究に参加するという形質には、おそらく遺伝的な構成要因があると考えられる。この要因の特定が困難であるのは、非参加者の遺伝情報が入手できず、参加者と非参加者の遺伝情報の直接比較ができないためである。本論文では、非参加者に比べて参加者に多く見られる対立遺伝子は、血縁関係のある2人の参加者に共有される遺伝的断片にはさらに豊富に存在するだろうということを示す。我々は、英国バイオバンクの第一度近親者のペアに共有される遺伝的断片と共有されない遺伝的断片を比べて、対立遺伝子頻度をゲノムワイドで調べる解析を行った。この解析から多遺伝子スコアを構築すると、試料の重複がない場合、学歴、ボディマス指数、食生活研究への招待と有意に関連していた。英国バイオバンクへの参加と学歴の背景にある遺伝的要因を解析すると、両者間の推定相関は36.6%であり、かなりの相関はあるが、全体像を明らかにするにはまだ遠い。参加行動を考慮に入れることは、健康に関する形質を研究するデータの解析を改善する可能性がある。

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