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教育達成度:300万人規模のゲノムワイド関連解析による、家族内および家族間の教育達成度についての多遺伝子予測

Nature Genetics 54, 4 doi: 10.1038/s41588-022-01016-z

本論文では、300万人規模の試料を用いて、教育達成度(EA)のゲノムワイド関連研究(GWAS)を行い、互いの相関がほぼ見られないゲノムワイドに有意な3952の一塩基多型(SNP)を特定した。ゲノムワイドな多遺伝子予測因子、あるいは多遺伝子指標(PGI)は、EAの分散の12~16%を説明し、10の疾患においてリスク予測に寄与した。直接的効果(すなわち、親のPGIによって制御される効果)は、EAおよび他の表現型とPGIとの間に認められる関連性の約半分を占めていた。配偶者間のPGIは相関が大き過ぎて、表現型の同類性だけでは説明できない。これは、PGIに関連する要因に別の同類性があることを示唆している。加法モデルからの顕性(優性)偏差に関して追加で行ったGWASでは、ゲノムワイドに有意なSNPは特定されず、X染色体単独の加法モデルGWASでは57のSNPが特定された。

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