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非認知能力:GWAS-by-subtraction(差分GWAS)を用いた非認知技能の遺伝的構造の研究

Nature Genetics 53, 1 doi: 10.1038/s41588-020-00754-2

学業成績に影響を与える形質の遺伝的構造については、認知能力を除けば、ほとんど分かっていない。今回我々は、ゲノム構造方程式モデル化と、学業成績(n = 1,131,881)および認知テストの成績(n = 257,841)に関するこれまでのゲノムワイド関連解析(GWAS)を用いて、認知能力とは独立の、学業成績の差異と関連するSNPを推定した。その結果、ゲノム規模で有意な157の座位と多遺伝子構造が見つかり、これらは学業成績における遺伝的分散の57%を占めることが分かった。非認知能力の遺伝学的特性は、認知能力の場合と同じ脳組織や細胞タイプで多く見られたが、灰白質脳容量との関連は異なっていた。非認知能力の遺伝学的特性はさらに、性格傾向、リスクのより低い行動、特定の精神障害リスクの上昇と関連を示す点が特徴的であった。社会経済的成功と長寿については、非認知能力と認知能力の遺伝学的特性は同程度の関連を示した。表現型を直接的に計測するのではなく、そのGWASを行うことで、教育的な成功に影響する非認知スキルの遺伝的構造についての知見が得られた。

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