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大うつ病:ゲノムワイド関連解析から44の大うつ病のリスク関連バリアントを同定し、その遺伝的基盤を詳細に決定する

Nature Genetics 50, 5 doi: 10.1038/s41588-018-0090-3

大うつ病性障害(MDD)は一般的な疾患であり、有病率、死亡率、疾病費用、自殺リスクが非常に高い。我々は、13万5458例の症例、34万4901例の対照に対するゲノムワイド関連研究のメタ解析を行い、44の互いに独立した座位が有意な関連を示すことを明らかにした。この遺伝学的解析結果を大うつ病の臨床所見と関連付けたところ、解剖学的に異なる脳領域が疾患に関係していることが見いだされた。また、抗うつ剤の標的および遺伝子スプライシングに関与する遺伝子は、比較的関連の弱いシグナルに多いことが判明した。さらに、大うつ病の遺伝的リスクと学歴、体重、統合失調症との重要な関係を見つけた。低学歴および高体重は大うつ病の発症と因果関係があると推定された一方、統合失調症と大うつ病の生物学的な発症原因は一部共通していた。また、全ての人が例外なく、大うつ病の遺伝的リスク因子を多かれ少なかれ保持している。上記の結果は大うつ病の遺伝基盤の絞り込みに有用であり、連続して出現するリスクが臨床表現型の要因であることを意味している。

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