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身長:ヒトの成長と変形性関節症リスクに影響を及ぼすGDF5エンハンサー由来対立遺伝子の古代における選択

Nature Genetics 49, 8 doi: 10.1038/ng.3911

GDF5のバリアントはヒトの関節炎や身長の低下に関連しているが、その原因となる変異が何なのかはいまだ明らかになっていない。本論文では、トランスジェニックマウスにおいてGdf5座位の調節領域を調べ、関節と長骨の成長端における発現を制御する個々のエンハンサーを詳細にマッピングした。Gdf5座位の下流にある大規模な調節領域には新規の成長に関するエンハンサー(GROW1)が存在し、これが成長中の骨の端での正常なGdf5の発現やin vivoでの骨の正常な長さをもたらすのに必要であった。ヒトのGROW1には、エンハンサーの活性を低下させるありふれた塩基対変化が1つ存在し、これはヒトでは正の選択のピークと共に存在している。この派生対立遺伝子はアフリカではまれだが、ユーラシアではよく見られ、ネアンデルタール人やデニソワ人にも見られた。我々の結果から、GROW1の古代の調節性バリアント1つが北半球の環境で繰り返し選択されたことが示唆され、また、成長表現型に対する過去の選択が、GDF5ハプロタイプの1つが高頻度で存在することを説明し、これはまた、多くのヒト集団で関節炎感受性を上昇する原因ともなっていると考えられる。

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