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精神病:RBM12の短縮型変異は精神病と関連している

Nature Genetics 49, 8 doi: 10.1038/ng.3894

精神病の発症リスクに関連する浸透率の高い変異が、わずかではあるが発見されている。我々は全ゲノム配列決定および広域フェージングにより、精神病(統合失調症、統合失調感情障害、精神病性双極性障害)の患者10人を含むアイスランドのある家系を調査した。全ての患者がRBM12(RNA結合モチーフタンパク質12)遺伝子のc.2377G>T変異を保有していることが判明した(P=2.2××10−4)。このナンセンス変異により、RNA認識モチーフを欠くと予想される短縮型タンパク質が産生される。フィンランドの家系を対象とした再現解析の過程で、この家系において精神病を分離する第2のRBM12短縮型変異(c.2532delT)が存在することを見つけた(P=2.2×10−4)。c.2377G > T変異は精神病に関して完全浸透ではないが、精神病を発症していない保因者は、非精神病性精神障害が多く見られる点や、神経心理学的検査の成績(P=0.0043)および障害給付金を受ける可能性の増大(P=0.011)といったライフアウトカムが、統合失調症の患者と類似していた。RBM12と精神病との関連はこれまで報告されておらず、本研究は精神病に関する新しい知見を提供するものである。

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