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ワタ:ワタのゲノム解析によって選択のシグネチャーならびに繊維の質および収量形質に関連する座位が明らかになる

Nature Genetics 49, 7 doi: 10.1038/ng.3887

リクチメン(Gossypium hirsutum)は、世界で最も重要な天然繊維作物である。ワタ栽培種間の全般的な遺伝的多様性、およびワタの改良過程で生じた遺伝的変化は、あまり明らかにされていない。本論文では、318種類の在来種および現代の改良された栽培品種または系統の全ゲノムリシークエシングに基づき、現代の改良されたリクチメンの網羅的ゲノム評価の結果を示す。繊維の質よりも収量に関連する座位が多く見いだされ、繊維収量が他の形質よりも強力な選択のシグネチャーであることが示唆された。改良された栽培品種では、2つのエチレン経路関連遺伝子が高い繊維収量と関連していることが分かった。歴史上世に送り出されている栽培品種群でそれぞれの優良対立遺伝子の集団内頻度を評価した結果、検出された優良なゲノムワイド関連解析(GWAS)対立遺伝子の54.8%が3種類の創始者在来種(Deltapine 15、Stoneville 2B、およびUganda Mian)から移入したことが明らかになった。今回の結果は、ワタ栽培品種の改良、および倍数体作物の今後の進化解析に関するゲノム基盤を提供するものである。

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