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鼻の発生:SMCHD1de novo変異はBosma無鼻小眼球症候群を引き起こし、鼻の発生を阻止する

Nature Genetics 49, 2 doi: 10.1038/ng.3765

Bosma無鼻小眼球症候群(BAMS)は、眼の異常を伴う場合も伴わない場合もあるが、鼻が完全欠損することを特徴とする、極めて稀だが、非常に印象的な疾患である。本論文では、研究した14症例全てにおいて、SMCHD1がコードするエピジェネティックな調節因子タンパク質のATP分解酵素ドメインとその近傍に位置するミスセンス変異がBAMSを引き起こすことを報告する。親のDNAが入手解析可能な場合は、全ての変異がde novo変異であった。生化学的検討とアフリカツメガエル(Xenopus laevis)胚でのin vivoアッセイから、これらが機能獲得型の変異対立遺伝子であると分かった。この知見は、SMCHD1の機能喪失型の変異が顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)2型に関連することと対照的である。我々の結果は、SMCHD1が鼻の発生において重要な役割を担っていることを証明し、また、SMCHD1の酵素機能についての生化学的な手掛かりがFSHDの治療法の開発に利用できるかもしれないことを示している。

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