Brief Communication

免疫チェックポイント阻害剤:抗CTLA4免疫療法が奏功する患者のSERPINB3およびSERPINB4に見つかる出現頻度の高い変異

Nature Genetics 48, 11 doi: 10.1038/ng.3677

免疫チェックポイントの阻害は、がん治療の手法として極めて有望であることが判明しているが、その奏功決定因子は完全には明らかになっていない。本論文では、SERPINB3およびSERPINB4に生じた体細胞変異が、抗CTLA4免疫療法後の生存に関係していることを、悪性黒色腫患者の2つのコホート(総数174人)で示す。セルピンは、よく知られたオボアルブミン抗原のホモログであり、自己免疫と関連があることは興味深い。今回の結果は、免疫医療の個人化に示唆を与えるものである。

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