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リンパ腫:菌状息肉症およびセザリー症候群のゲノム解析からTNFR2に頻発する変化が明らかになる

Nature Genetics 47, 9 doi: 10.1038/ng.3370

皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)は、皮膚あるいは末梢血に見られる臨床的不均一性がよく知られているが、菌状息肉症およびセザリー症候群は、この疾患のほとんどにおいて含まれる病型である。CTCLの有効な治療選択肢は限られており、また、これらのT細胞リンパ腫の遺伝学的基盤が十分に明らかになっているわけではない。本論文では、菌状息肉症とセザリー症候群の患者の18%に、TNFRSF1B(腫瘍壊死因子受容体TNFR2をコードする)の点変異やゲノム獲得が頻発することを報告する。頻発するTNFR2 Thr377Ile変異をT細胞に発現させると、プロテアソーム阻害剤ボルテゾミブに感受性の非カノニカルNF-κBシグナル伝達の増強が引き起こされた。さらに、統合的ゲノム解析により、CTLA4-CD28融合の頻発、さらに、これらの受容体の下流のシグナル伝達メディエーターの変異をも発見した。

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