Letter

トマトゲノム:ストレス耐性のある野生トマトSolanum pennelliiのゲノム

Nature Genetics 46, 9 doi: 10.1038/ng.3046

Solanum pennelliiは、南米のアンデス山脈地方に固有のトマト野生種で、乾燥した生息地でもうまく成長するように進化した。その類いまれなストレス耐性と風変わりな形態のために栽培トマトSolanum lycopersicumに対する重要な遺伝資源のドナーとなっている。S. lycopersicumの大きなゲノム領域がS. pennelliiの対応する領域で置換されるようなイントログレッション系統(IL)は際立って優れた農業生産力を示しうる。今回、我々はIL集団の祖先について高品質のゲノムアセンブルについて報告する。S. pennelliiのゲノムを遺伝子マップにアンカーすることにより、我々はストレス耐性の遺伝子の候補を定義し、転位因子がこれらの形質の進化に役割を担っている証拠を示した。我々の仕事はさらなるトマトの品種改良のための、またS. pennelliiの遺伝資源で改良しうる無数の他の農学的な形質の根底にある機構を解釈するための新たな道を開くものである。

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