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マガモゲノム:マガモのゲノムおよびトランスクリプトームが鳥インフルエンザウイルス保有種に関する洞察をもたらす

Nature Genetics 45, 7 doi: 10.1038/ng.2657

マガモ(Anas platyrhynchos)はA型インフルエンザウイルスの主要な自然宿主の1つである。今回我々は、マガモのゲノム配列を明らかにするとともに高深度トランスクリプトーム解析を行い、免疫関連遺伝子を研究した。その結果、マガモが有する免疫遺伝子群がニワトリやキンカチョウのように収縮的であり、その遺伝子群が系統特異的な重複によって形成されてきたことが指摘された。高病原性(A/duck/Hubei/49/05)または低病原性(A/goose/Hubei/65/05)のH5N1型ウイルスに感染したマガモおよび対照のマガモの肺トランスクリプトームを用いることにより、A型インフルエンザウイルスに反応する遺伝子を特定した。さらに、マガモのインフルエンザ感染防御機構がβデフェンシンおよびブチロフィリン様のタンパク質群の多様化によってどのように最適化されてきたのかをも明らかにすることができた。今回の分析をゲノムおよびトランスクリプトームのデータと組み合わせることにより、宿主とインフルエンザウイルスとの相互作用を解明するための手段が得られるだろう。

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