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前立腺がん:細胞老化の回避や腫瘍浸潤を担うSox9依存性経路を不活性化することによりZbtb7aが前立腺がんを抑制する

Nature Genetics 45, 7 doi: 10.1038/ng.2654

Zbtb7aはこれまで、強力ながん原遺伝子であると考えられてきた。本論文では、既存の知見とは異なり、Zbtb7aが前立腺において腫瘍抑制因子として重要な役割を果たしていることを明らかにした。Zbtb7aを前立腺特異的に不活性化すると、Pten欠失によって引き起こされる前立腺の腫瘍化が顕著に促進された。この腫瘍化促進は、Pten欠失による細胞老化(PICS)の回避により起こっていた。ZBTB7AはSOX9と物理的に結合し、SOX9の転写調節機能を抑制すること、そして、SOX9による転写調節の対象となる重要な遺伝子は、例えば、腫瘍細胞の浸潤に関係するMIAや、 長鎖の非コード性RNAで、RBを標的とするmiRNAの前駆体であるH19であることを明らかにした。続いて、Zbtb7ain vivo条件下で不活性化することで、Rbの発現低下、PICSの回避、浸潤性の前立腺がんが引き起こされることが判明した。さらに注目すべきことに、ヒト進行性前立腺がんのサブタイプの1つにおいて、ZBTB7AのmRNAおよびタンパク質の量が減少しているだけでなく、ZBTB7Aが遺伝的に欠損していることを見つけた。このように、ZBTB7Aが、ある条件下ではがん遺伝子として機能するが、ある条件下では、たとえばPTENヌル変異型腫瘍におけるように、腫瘍抑制様の活性を示すように、条件依存性のがん遺伝子の1つであることを特定した。

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