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ベーチェット病:互いに無関係な複数のベーチェット病関連座位をHLA領域に同定

Nature Genetics 45, 3 doi: 10.1038/ng.2551

ベーチェット病は炎症性疾患の1つで、口腔および外陰部の再発性潰瘍や、全身の諸臓器の顕著な病変を特徴とする。HLA-B*51とベーチェット病との遺伝的疾患関連性をになう領域を詳細に突き止めたり、ヒト白血球抗原(HLA)領域における新規のベーチェット病関連座位を探したりすることは、この領域に強い連鎖不平衡が存在するため簡単ではない。本論文では、広範なHLA座位に存在する8,572のバリアント(遺伝子多様体)を用いて遺伝子型を決定し、その後、2種類の祖先集団由来の、2つの互いに血縁関係のないベーチェット病患者コホートにおいて、24,834のバリアントについて推定およびメタ関連解析を行った。続いて、遺伝子型が明らかになったSNPを用いて、HLA-AHLA-BHLA-CHLA-DQA1HLA-DQB1HLA-DRB1の各座位における古典的なHLA対立遺伝子を推定した。得られたデータは、HLA-B*51のベーチェット病発症に対する強い関連が、HLA-BMICAの間に位置するバリアントによることを示唆するものであった(rs116799036:オッズ比=3.88、P=9.42×10−50)。さらに、PSORS1C1内(rs12525170:OR=3.01、P=3.01×10−26)、HLA-F-AS1の上流(rs114854070:OR=1.95、P=7.84×10−14)、HLA-Cw*1602(OR=5.38、P=6.07×10−18)に、3種類の新たな遺伝的疾患関連性を同定し、その関連性が再現されることを確認した。

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