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コピー数変異:CNV形成にかかわる複製機構では誤りが発生しやすい

Nature Genetics 45, 11 doi: 10.1038/ng.2768

血縁関係にない31人において、遺伝子コピー数が増加している領域の67の切断点接合部について詳しく調べた。その結果、複雑な構造をとるコピー数変異(CNV)の切断点接合部もしくはその隣接領域において、ホモヌクレオチド領域のフレームシフトおよび点変異(13%)に加えて、ポリメラーゼの結合部位のずれのためにおそらく生じた短鎖の欠失および挿入(29%)が、極めて高頻度に存在することを見つけた。上記の単一塩基変異は、複雑なゲノム再編成(CGR)がde novo条件下で起こると同時につくり出された。今回の研究成果は、ヒトのCGRに伴って特定の領域に新たに生じる点変異の増加が、DNA修復機構に関係するDNA合成において忠実度が低く誤りが生じやすいDNAポリメラーゼの活性に起因することを示唆するものである。

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