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トウモロコシ:ゲノムワイド関連解析がトウモロコシ穀粒の油脂生合成の遺伝的構造を明らかにする

Nature Genetics 45, 1 doi: 10.1038/ng.2484

トウモロコシ穀粒の油脂は有用な栄養源である。今回我々は、「高油脂」株を含む近交系トウモロコシ368株で明らかにされた103万個のSNPを用いるゲノムワイド関連解析で、トウモロコシ油脂生合成の遺伝的構造を幅広く追究した。それにより、穀粒の油脂濃度および脂肪酸組成と有意に関連する遺伝子座が74か所発見され(P < 1.8 × 10−6)、これを発現量的形質遺伝子座(QTL)マッピング、連鎖マッピング、共発現解析で調べた。発見された遺伝子座の半分以上は、位置が特定されたQTLの区間に位置づけられ、候補遺伝子の3分の1は、油脂代謝経路の酵素としての特徴を持つことがわかった。油脂濃度と関連する26遺伝子座は、表現型変異の83%までを、単純な加成性モデルによって説明すると考えられる。今回の結果は、トウモロコシ穀粒の油脂生合成の遺伝的基盤を明らかにするものであり、油脂の量および質に関するマーカーに基づく育種を促進すると考えられる。

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