News & Views SCNT胚の再プログラム化時の不完全なメチル化 2012年9月1日 Nature Genetics 44, 9 doi: 10.1038/ng.2393 羊のドリーのクローニングは、分化して特殊化した核を再プログラム化する卵母細胞の能力を実証した。しかし、そのような体細胞核移植（SCNT）に由来する胚が、出生にまで至ることは稀である。これは、SCNT胚に観察されるエピジェネティックな異常に関係があるのかもしれないことが、新しいゲノムワイド研究から示された。SCNT胚でのエピジェネティックな再プログラム化は、受精時に起こる自然なDNA脱メチル化事象を完全に再現しているわけではなく、プロモーターや反復配列のいくつかに異常なメチル化を引き起こし、そのため、発生異常に寄与するのかもしれない。 Full text PDF 目次へ戻る
