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巨頭症候群:AKT3PIK3R2PIK3CAの新規生殖細胞系列および接合後突然変異は、一連の関連した巨頭症候群を起こす

Nature Genetics 44, 8 doi: 10.1038/ng.2331

巨頭症-毛細血管奇形症候群(MCAP)と巨頭症‐多小脳回症‐多趾症-水頭症症候群(MPPH)は散発性の過形成疾患で著しい脳サイズの増大、その他の際立った特徴を伴っている。我々はMCAPないしはMPPHの3家系についてエキソーム塩基配列決定を行い、その後に確認研究として、MCAP罹患者7人と174人の対照群、ならびに40人の追加の巨頭症罹患者からのエキソームについて、サンガー塩基配列決定、制限酵素消化断片解析、高カバー率標的配列塩基配列決定の組み合わせを用いて行われた。ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)‐AKT3経路の3つの主要構成成分に生殖細胞系列の新規変異または接合後変異を見つけた。これらには、AKT3の2つの変異と、血縁関係のない11のMPPH家系で繰り返しみられるPIK3R2の変異、23人のMCAP罹患者と1人のMPPH罹患者のPIK3CAにおけるほとんどが接合後の15の変異が含まれる。我々のデータは血管、四肢、脳の発生におけるPI3K-AKTシグナル伝達の中心的な役割に焦点を当てるとともに、複雑な表現型と遺伝的異質性が接合後モザイク多型と組み合わさった状態の解明における多重並行塩基配列決定の威力を強調するものである。

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