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2型糖尿病:ボディマス指数についてのゲノムワイド関連解析によって、空腹時血糖値およびインスリン抵抗性に影響を与える遺伝的多型が同定された

Nature Genetics 44, 6 doi: 10.1038/ng.2274

昨今のゲノムワイド関連解析によって、2型糖尿病の病態生理およびβ細胞機能不全に関係している多数の座位が明らかになっているが、インスリン抵抗性についての遺伝的基盤はほとんど解明されていない。そこで、ボディマス指数(BMI)の差異、およびBMIと遺伝的多様性との関連の可能性を明らかにすることで、インスリン抵抗性経路に関係する遺伝子が判明するのではないかと仮定した。複数の関連解析を統合して解析するメタ関連解析の手法によって、空腹時の高いインスリン値および高いグルコース値(血糖値)とのゲノムワイドの関連を示す多型の有無を調べた。最大で96,496人の非糖尿病者を含む52種類の関連解析のデータを統合した検出解析と確認解析を行ったところ、空腹時高インスリン値との関連がきわめて強い(P<5×10–8)6種類の座位が新たに判明した。高インスリン値の原因となる多型が、インスリン抵抗性の典型的性状である高い中性脂肪値および低い高密度リポタンパク質(HDL)コレステロール値に関連を示したことから、これらの座位がインスリン抵抗性を担う経路にかかわっていることが示唆された。上記の座位が今回見つかったことから、2型糖尿病の病態生理においてインスリン抵抗性が果たす役割についての特性解析が進むことが期待される。

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