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エキソン接合部:エキソン接合部複合体のサブユニットRBM8Aにおける調節領域の低頻度SNPおよび稀なヌル変異の複合遺伝はTAR症候群を引き起こす

Nature Genetics 44, 4 doi: 10.1038/ng.1083

エキソン接合部複合体(EJC)はRNAプロセシングにおいて非常に重要な役割を担っている。本論文では、4つのEJCサブユニットの1つの欠損によって引き起こされる、ヒトの血小板減少性橈骨欠損症(TAR)について初めて報告する。EJCのY14サブユニットをコードするRBM8Aの稀なヌル対立遺伝子と調節領域の低頻度の2つのSNPのうちの1つの複合遺伝によってTARが引き起こされる。我々は、この遺伝機構によって、この稀な先天性奇形症候群55症例のうちの53症例が説明されることを見いだした(P <5×10–228)。この遺伝パターンの53症例のうち51症例に、これまでにTARとの関連が示されていた1q21.1の超顕微鏡的欠失が見られ、また、2症例にはRBM8Aの短縮型あるいはフレームシフト型のヌル変異が見られた。我々は、この調節領域の2つのSNPがin vitroにおいてRBM8Aの転写を低下させること、また、Y14の発現がTAR患者の血小板で低下していることを示す。我々のデータは、Y14の不全、つまりおそらくEJCの異常がTAR症候群の原因であることを示唆している。

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