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トマトの開花期:トマトのTERMINATING FLOWER遺伝子による開花期の同調

Nature Genetics 44, 12 doi: 10.1038/ng.2465

開花期への移行は植物形態の主要な決定因子であり、開花時期の変動は、花の並び方、花の生成と生産量に大きな影響を与えている。この論文では、トマトの変異体であるterminating flowertmf)変異体が開花を早め、ANANTHAAN)とFALSIFLORAFA)遺伝子がコードする保存された花の種分化複合体の早咲きが活性化された結果、多数の花が並ぶ様式の花序から単一の花が形成される様式に変換されることを示す。TMF遺伝子がない場合には協同的な開花過程が損なわれ、AN遺伝子やSEPALLATASEP)ファミリーの構成員などの開花決定遺伝子が早咲きを活性化させる一方、FRUITFULLFUL)遺伝子のような開花移行遺伝子は発現が遅れる。AN遺伝子の発現を早めることが、早期の開花を引き起こすのに十分であり、この発現により多数の花が並ぶ様式からペチュニアやタバコのようなSolanaceae種の花に似た、通常の単独の花になる。こうして、AN遺伝子の活性化の時期によりTMF遺伝子は花芽形成を同調させてゆっくりと生殖期へ移行させ、次には、単独な花あるいは複雑な花序かを決める重要な役割を果たすことになる。

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