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膵がん:ゲノムワイド関連研究で中国人の膵がん感受性に関連する5つの新規座位が見つかる

Nature Genetics 44, 1 doi: 10.1038/ng.1020

ヒトのがんの中でも膵がんの生存率は最も低く、その検診や初期診断に役立つ有効なマーカーがない。このがんの遺伝的感受性のマーカーを見つけるため、981人の膵がん患者(症例)と、1,991人のがんをもたない中国人対照群について、666,141個の常染色体SNPを用いてゲノムワイド関連研究を行った。有望な関連については、中国の16の州・都市にある25の病院から集めた2,603人の膵がん症例と2,877人の対照群により確認を行った。5つの新規の感受性座位を染色体21q21.3、5p13.1、21q22.3、22q13.32、10q26.11(P=2.24×10–13からP=4.18×10–10の範囲)において見つけ、さらにヨーロッパ系の集団で以前に報告されている13q22.1も検出された。この結果は膵がん発生の理解を進めるとともに、このがんの予防あるいは治療のための有望な標的に焦点を当てるものである。

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