Brief Communication

肝細胞がんとクロマチン:肝細胞がんにおけるクロマチンリモデリング遺伝子ARID2の不活性化変異

Nature Genetics 43, 9 doi: 10.1038/ng.903

10例のC型肝炎ウイルス(HCV)関連肝細胞がん(HCC)のエキソン塩基配列決定とこれに続く追加の患者群の解析により、HCCの4つの主要亜型(HCV関連HCC、B型肝炎ウイルス関連HCC、アルコール関連HCC、病因不明のHCC)でARID2の新規の不活性化変異を見つけた。特記すべきは、米国およびヨーロッパのHCV関連HCC患者の18.2%がARID2の不活性化変異を持っていたことである。このことからARID2は、この腫瘍のこれらの亜型で、比較的よく変異を起こす腫瘍抑制遺伝子であることが示唆される。

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