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アトピー性皮膚炎:ゲノムワイド関連研究によって中国漢民族集団においてアトピー性皮膚炎の2個の新規感受性座位が同定される

Nature Genetics 43, 7 doi: 10.1038/ng.851

アトピー性皮膚炎は、慢性・再発性の炎症性皮膚疾患で、遺伝要因と環境要因の影響を受ける。中国漢民族集団におけるアトピー性皮膚炎についてのゲノムワイド関連研究を、罹患者1,012人(症例)と対照1,362人において行い、さらに、中国漢民族の症例3,624例と対照12,197例に加え、ドイツの症例1,806例と対照3,256例においても追試を行った。我々は、中国人サンプルにおいて、これまでには報告されていない感受性座位を5q22.1(TMEM232およびSLC25A46、rs7701890、Pcombined =3.15×10−9、OR=1.24)と、20q13.33(TNFRSF6BおよびZGPAT、rs6010620、Pcombined=3.0×10−8、OR=1.17)に同定し、また、これまでに別の集団で報告されていた座位である1q21.3(FLG、rs3126085、Pcombined=5.90×10−12、OR=0.82)について再現性を確認した。また、20q13.33座位はドイツ人サンプルにおいても関連の証拠を示した(rs6010620、P=2.87×10−5、OR=1.25)。我々の研究は、新しい遺伝学的感受性因子を同定し、アトピー性皮膚炎においてこれまでには明らかになっていなかった生物学的経路を示唆するものである。

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