Brief Communication

アレルギー性疾患:5q22の高頻度の多型は小児好酸球性食道炎に関連する

Nature Genetics 42, 4 doi: 10.1038/ng.547

好酸球性食道炎(EoE)は、食道での好酸球の蓄積を特徴とするアレルギー性疾患である。我々は、TSLPおよびWDR36を含む染色体5q22の多型(rs3806932、統合P=3.19×10−9)とEoEとの関連を報告する。TSLPは、非罹患の人と比較した場合に、EoEの人の食道生検において過剰な発現がみられるが、WDR36の発現はこの2群間で差がない。これらのデータから、EoEの発症機序に5q22の遺伝子座が関与することが示され、また、TSLPがこの領域の候補遺伝子として最も高い可能性をもつと考えられる。

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