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調節配列の変異:トランスポゾンを使った染色体工学法により、マウスにおいて、シスに作用する巨大な調節領域の地図を調べる

Nature Genetics 41, 8 doi: 10.1038/ng.397

シスに作用する巨大な調節領域は脊椎動物のゲノム、特に発現パターンが精巧に調節されている発生の重要遺伝子座にはよくみられる特徴である。数百キロベースにもわたる巨大なゲノム領域を調査する遺伝学的な手段は限られている。ここでは、トランスポゾンSleeping Beautyがマウスのゲノム中で局所的に転移する性質を利用した染色体工学の手法を提案する。エンハンサーを検出するlacZレポーターとloxPカセットを持つトランスポゾンベクターを、発生途上で重要なPax1遺伝子座を標的に導入した胚性幹細胞を作製し、効率のよい局所的な転移反応、入れ子状に組み込まれた欠失変異の形成、四倍体胚相補発生法による胚の誘導を行った。さまざまな挿入/欠失をもった胚の間でのレポーターの発現の比較解析から、ゲノム上近隣にあり長区間にわたりシスに作用する調節配列のマッピングがかなり容易になり、トランスポゾンを基盤とした方法で、機能的なあるいは臨床的な関連、例えば病気に関連した小さな欠失を持ったゲノム区間の精密な検討に広く使える可能性を示すことができた。

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