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RNAサイレンシング:RNAポリメラーゼVの転写はARGONAUTE4をクロマチンに誘導する

Nature Genetics 41, 5 doi: 10.1038/ng.365

真核生物のレトロトランスポゾンとDNA反復配列は低分子RNAによるヘテロクロマチン形成を介してサイレンシングを受けている。シロイヌナズナArabidopsisでは、未だ仕組みはわかっていないが、この過程にARGONAUTE4(AGO4)と結合し、相補的な部位に標的するのを促進している24ヌクレオチドのsiRNAが関与している.核のRNAポリメラーゼV(Pol V)はRNAサイレンシング酵素で、24ヌクレオチドのsiRNAによりサイレンシングされる部位で、コード領域をもたない転写産物を作り出していることが最近示されている。この論文では、AGO4がこれらのPol V転写産物と物理的に相互作用し、それによって対応するクロマチンに取り込まれていることを示す。さらに、DEFECTIVE IN MERISTEM SILENCING3(DMS3:分裂組織でのサイレンシング欠損3)、すなわち、クロモソームの構造維持(SMC)のヒンジドメインのタンパク質が、Pol Vの転写開始と伸長複合体の構築に機能していることを示す。これらのデータ全体から、AGO4は、結合したsiRNAとPol Vの新生転写産物とが塩基対を形成することを介して標的部位に誘導されることが示唆された。

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