Brief Communication

メラノーマ:マトリックスメタロプロテイナーゼファミリーの解析からメラノーマではMMP8の変異が頻繁にみられることが明らかになる

Nature Genetics 41, 5 doi: 10.1038/ng.340

ヒトのメラノーマにおけるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)遺伝子ファミリーの変異解析によって、体細胞変異がメラノーマの23%で同定された。最も頻繁に変異する遺伝子の1つであるMMP8の5つの変異は、MMPの酵素活性を低下させる。ヒトメラノーマ細胞に野生型MMP8を発現させると、in vitroの軟寒天培地上での増殖やin vivoでの腫瘍形成能が抑制されたが、変異型MMP8を発現させるとこのような影響はみられなかったことから、野生型MMP-8はメラノーマの進展を抑制する能力をもつことが示唆される。

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