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AIDS:HLA-Cタンパク質の細胞表層の発現とHIV/AIDSの制御はHLA-Cの上流の変異に関連している

Nature Genetics 41, 12 doi: 10.1038/ng.486

HLA-C遺伝子の35kb上流の変異(−35C/T)は、以前にもHLA-C mRNA発現レベルと定常的な血清中のHIV RNAレベルとに関連すること知られていた。ヨーロッパ人を先祖にもつ1,698人のHIV患者についてこの変異の遺伝子型を調べた。血清変換のデータがわかっている患者データは病気の進行の解析に用い、長期的にウイルスの量のわかる患者データはウイルス量の解析に用いた。また、HLA-Cタンパク質に特異的な抗体を使い、正常なドナーの細胞表層のHLA-Cタンパク質の発現を調べた。−35C対立遺伝子はHLA-Cタンパク質の細胞表層の高発現の代用になっており、HLA-C高発現対立遺伝子をもつ個体はAIDSがずっとゆっくり進行し、HLA-Cが低い発現対立遺伝子をもつ個体よりもウイルス血症がきわめてよく制御されていることがわかった。これらのデータからHLA-Cタンパク質の高発現レベルは、細胞障害性Tリンパ球に抗原提示をよりよく行い、ナチュラルキラー細胞により感染細胞が殺される可能性を通して、より有効にHIV-1を制御していることが示唆された。

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