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腎臓の形態形成:Etv4とEtv5はGDNFおよびRetの下流において腎臓の分枝形態形成に必要である

Nature Genetics 41, 12 doi: 10.1038/ng.476

グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)によるRet受容体チロシンキナーゼを介したシグナル伝達は、腎臓の形態形成のうち輸尿管芽の分枝形態形成にきわめて重要であるが、その下流遺伝子はほとんど知られていない。本論文では、ETS転写因子であるEtv4とEtv5が、輸尿管芽先端においてRetシグナル伝達によって正の調節を受けることを示す。Etv4の両対立遺伝子とEtv5の片方の対立遺伝子を欠いたマウスは腎の無形成あるいは高度の低異形成を示したが、二重ホモ欠損マウスでは腎の形態形成が完全に起こらなかった。さらに、輸尿管芽における発現がEtv4Etv5の影響下にある遺伝子をいくつか同定した。このような遺伝子には、Cxcr4MybMetMmp14がある。したがって、Etv4ならびにEtv5は、Retの下流に位置し、腎の分枝形態形成を進展かつ制御する遺伝子ネットワークの重要な構成因子である。

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