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糖尿病:MTNR1B遺伝子座の近くにある多型が空腹時血清中のグルコースレベルの増加および2型糖尿病のリスクと関連している

Nature Genetics 41, 1 doi: 10.1038/ng.277

糖尿病でないフランス人2,151人のゲノムワイド関連分析(GWA)のデータから、MTNR1B遺伝子座〔メラトニン受容体2(MT2)をコードする〕の近くに、空腹時血糖の指標としてrs1387153を同定した(FPG、P=1.3×10−7)。ヨーロッパ人の集団ではrs1387153 T対立遺伝子がFPGの上昇(β=0.06mmol/l、P=7.6×10−29N=16,094)、2型糖尿病(T2D)のリスク〔オッズ比(OR)=1.15、95%CI=1.08−1.22、P=6.3×10−5、件数N=6,332〕と関連しており、9年間にわたり高血糖症や糖尿病の発症のリスク[危険率(HR)=1.20、95%CI=1.06−1.36、P=0.005、発病件数N=515]がみられた。RT-PCR解析により神経組織にMT2転写産物の存在が確認され、ヒトの膵臓の小島とβ細胞でMT2の発現が示された。これらのデータから概日リズムの調節とグルコースの恒常性がメラトニンを介したシグナルによりつながっている可能性が示唆される。

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