Brief Communication

細胞分裂:第一減数分裂の卵母細胞でキアズマ形成が欠如している染色体のもつ二方向性はマウスの染色体異数性の一因となる

Nature Genetics 39, 8 doi: 10.1038/ng2065

紡錘体形成チェックポイントは、染色体の分配異常が起こらないように働いているが、キアズマ構造が形成されていない染色体(一価染色体)が卵母細胞に少数含まれていても、分裂停止は引き起こされない。卵母細胞内の一価染色体が第一減数分裂期においてどのような変化をみせるか観察したところ、減数分裂でみられる動原体構造を変わらずとる一方、分裂の様式も二方向性であった。一価染色体によって染色体がハイブリッド構造をとることで、紡錘体チェックポイントからの回避が可能となり、卵母細胞において異数性が生じている。

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