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RNA干渉:シロイヌナズナにおける細胞内および細胞間のRNA干渉にはマイクロRNAの構成要素とヘテロクロマチンサイレンシング経路が必要である

Nature Genetics 39, 7 doi: 10.1038/ng2081

RNA干渉(RNAi)においては、二本鎖RNA(dsRNA)が短い干渉RNA(siRNA)に切断され、配列特異的に遺伝子がノックダウンされる。植物RNAiの遺伝的性質も、細胞間を拡散する機序もよくわかっていない。我々は、シロイヌナズナのRNAiを支配するsiRNAの生合成とその機能に必要とされるものを解明し、極端なdsRNA量において、この過程が別の経路によっていかに冗長的に調整されているかについて明らかにした。また、細胞間のRNAiには必要だが、細胞内RNAiには必要のないSMD1SMD2を発見した。前者はRDR2と、後者はNRPD1aとそれぞれ対立遺伝子であり、DCL3AGO4の働きを通してsiRNAを介したヘテロクロマチン形成にかかわっていることがわかっている。しかし、DCL3AGO4も細胞非自律的RNAiには必要でなく、このことはRNAiの拡散および受容細胞での認知に新しい経路があることを明らかにするものである。最後に我々は、RNAiの遺伝的性質は抗ウイルスに対するサイレンシングとは異なっていることを示し、この実験的なサイレンシング経路には、対応する植物の内在性の経路が存在することを提唱する。

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