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エピスタシスのモデル:微生物でのエピスタシスの分布は適応度地形モデルによる予測に一致する

Nature Genetics 39, 4 doi: 10.1038/ng1998

いくつかの変異を組み合わせた場合の適応度の効果はどうなるか? 単純な問いであるが、この問題は、複数の遺伝子座の進化を理解するうえで非常に重要である。エピスタシス(異なる遺伝子座の対立遺伝子間の相互作用)、特に生殖や生存といった適応の形質についてのエピスタシスは、複数の座位の遺伝子が関係する際はほぼいつでもそうであるように、進化の予測に影響を与えるものである。しかし、エピスタシスを予測しようとするモデルはごくわずかしかなく、また、実験的に確認されたモデルは皆無である。今回私たちは、エピスタシスの分布が、単純な適応度地形をもとにして単一の変異の効果の分布から予測されうることを示す。またこの予測が、大腸菌やRNAウイルスである水疱性口内炎ウイルスに対しておこなわれた、実験的なエピスタシスの測定の結果とよく一致することを示した。本論文の結果は、単純な適応度地形モデルにより、遺伝子の相互作用の複雑な性質を量的にとらえられることを示唆している。このモデルは、特に進化的な予測をおこなう際に、複雑な代謝ネットワークモデルのかわりとして、簡便に、また広く応用できるものとなるであろう。

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