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自然免疫:Malの機能的変異は侵襲性肺炎球菌疾患、菌血症、マラリアおよび結核に対する防御に関連している

Nature Genetics 39, 4 doi: 10.1038/ng1976

Toll様受容体(TLR)とそのシグナル伝達経路の分子は、非常に広範囲にわたる病原体に対する自然免疫応答の開始に重要である。アダプタータンパク質Mal(別名TIRAP)は、TIRAP(MIM 606252)によってコードされており、TLR2とTLR4の下流のシグナル伝達を仲介する。本論文では、イギリス、ベトナムおよびいくつかのアフリカの国々で、侵襲性肺炎球菌疾患、菌血症、マラリアあるいは結核のいずれかの患者集団に属する6,106人を対象にしておこなった症例対照研究について報告する。我々はTIRAPの33か所のSNPの遺伝子型を決定した。その中には、MalのSer180をロイシンに置換するrs8177374が含まれている。この変異をヘテロ接合性でもつことが、異なった研究集団において、4つすべての感染性疾患と独立して関連することを見いだした。この研究集団を組み合わせて、これらの感染性疾患に対するS180Lヘテロ接合性の防御効果を支持する重要な証拠が明らかになった(N=6,106、総合的なP値=9.6 x10-8)。本論文により、Mal S180L変異がTLR2シグナル伝達を低下させたことがわかった。

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