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NOS1調節因子NOS1APのありふれた遺伝的変異が心臓の再分極を修飾する

Nature Genetics 38, 6 doi: 10.1038/ng1790

心電図のQT間隔を測ることによってわかる心臓の再分極の極端な延長、あるいは短縮は、心血管系の死亡率の増加と関連している。我々は、ドイツのKORAコホート研究の3966人の対象者集団のQT間隔分布を調べ、その分布から極端に外れた200人を対象にゲノムワイドな関連解析を行った。そして、この量的形質に影響を及ぼすありふれた遺伝的変異を同定し、選ばれたマーカーを用いて残りのコホートを対象にフォローアップスクリーニングを行った。またこれとは別に、ドイツの2646人の対象者と、米国フラミンガム心臓研究の1805人の対象者を用いて、統計的に優位な結果を独立に得た。このゲノムワイドな解析により、神経の一酸化窒素合成酵素の調節因子であるNOS1APCAPON)が、心臓の再分極を調節する新しい標的であることを見いだした。ヨーロッパ系の対象者のおよそ60%が、NOS1APの遺伝的変異のうち、マイナータイプの対立遺伝子を少なくとも1つはもっており、これが、QT間隔の変化の1.5%に相当すると考えられる。

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