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環状染色体構造捕捉(4C)によって、エピジェネティックに制御されている染色体内あるいは染色体間の相互作用の広大なネットワークが明らかになる

Nature Genetics 38, 11 doi: 10.1038/ng1891

累積する証拠から、転写をtransに(染色体上の離れたところから)調節するために、染色体が互いに相互作用しあっている可能性が高いことがわかっている。そのような相互作用のうちのエピジェネティックな作用に関して系統的に解明するために、我々は環状染色体構造捕捉(4C)と呼ばれる方法を考案した。この方法は、相互作用する相手に関する予備知識なしに、染色体間の物理的な相互作用をハイスループットにスクリーニングできる染色体の環状化をおこなうものである。本論文では、すべての常染色体から114のユニークな配列を同定し、そのうちのいくつかは、母方から遺伝するH19インプリント調節領域と主に相互作用するものであることを報告する。インプリントドメインは4C配列のライブラリーの中に非常に多く認めら、これらの相互作用のエピジェネティックな性質を強く示している。さらに、メチル化状態の異なる領域間での直接的相互作用は、transに作用する転写のエピジェネティックな調節と関係していることを発見した。さらに、母方のH19インプリント調節領域に特異的な相互作用パターンは、in vitroにおける胚性幹細胞の成熟期間の間に再プログラミングされることがわかった。これらの観察は発生や、癌におけるエピジェネティックな作用、あるいはインプリンティングの進化に関して、解明の新しい糸口を与えるものである。

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