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インディアン・ヘッジホッグはマウスの子宮におけるプロゲステロンシグナル伝達の主要なメディエーターである

Nature Genetics 38, 10 doi: 10.1038/ng1874

モルフォゲンのヘッジホッグファミリーは、細胞増殖、分化および細胞-細胞間のコミュニケーションの調節因子である。これらのモルフォゲンは、器官形成、精子形成、幹細胞維持および腫瘍形成において重要な役割を担うことが示されている。インディアン・ヘッジホッグ(Ihhによってコードされる)は、ステロイドホルモンであるプロゲステロンの制御下で子宮上皮に発現が認められている。in vivoおよびin vitroにおける研究から、プロゲステロンが上皮-間質間のクロストークを介して子宮機能に影響を与えることが示されているが、この細胞のコミュニケーション経路のメディエーター分子は明らかになっていない。我々は、マウスのPgr陽性子宮細胞特異的にIhhを除去する新しい実験アプローチを用いて、Ihhが子宮におけるPgrの機能に不可欠なメディエーターであることを明らかにする。また、この因子の発現は胚の着床に必要な子宮の上皮と間質間のコミュニケーション仲介するために重要である。

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