Research Highlights

Twist1およびHand2の二量体化の変化はセスレ・ショッツェン症候群および四肢の異常に関連する

Nature Genetics 37, 4 doi: 10.1038/ng1525

塩基性ヘリックス・ループ・ヘリックス転写因子Twist1をコードする遺伝子における常染色体優性の変異は、ヒトのセスレ・ショッツェン症候群における手足および頭蓋顔面の異常に関連する。これらの表現型を引き起こす分子機序は十分に理解されていない。我々は、類縁の塩基性ヘリックス・ループ・ヘリックス因子Hand2の異所性発現が、四肢におけるTwist1の機能喪失の表現型を模写すること、およびこの2つの因子は遺伝子の発現量依存的で拮抗的な相互作用があることを示す。Twist1やHand2による二量体化の相手分子の選択は、プロテインキナーゼAおよびプロテインホスファターゼ2Aに制御される保存されたヘリックスI残基のリン酸化によって調節できる。特に、セスレ・ショッツェン症候群に関連する多数のTwist1の変異は、プロテインキナーゼAを介するTwist1のリン酸化を変化させる。このことは、化学量論的機構か翻訳後の機構かのどちらかを介したTwist1の二量体化の調節異常が、セスレ・ショッツェン症候群患者の表現型を引き起こすことを示唆している。

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