Article

ヒストンH3.3の置換パターンに関するゲノムワイドのプロファイリング

Nature Genetics 37, 10 doi: 10.1038/ng1637

多細胞生物のヒストンは、おもにDNA複製の際にクロマチンとして凝集される。クロマチン凝集が他の時期に起こると、ヒストンH3.3異型が本来のH3の代わりをする。本論文では、ショウジョウバエゲノムの約3分の1をカバーする100塩基の解像度のマイクロアレイを使って、H3.3 の置換にもとづくエピジェネティックなパターンを描出する新しい方法を紹介する。我々は、活発な遺伝子とトランスポゾンにみられるH3.3置換のパターンを見いだした。H3.3 置換は、ゲノム中でメチルH3 Lys4とRNAポリメラーゼIIが豊富な部位に際立って起こっており、染色体量が代償されている雄のX染色体において上昇していた。活性の遺伝子はプロモータ領域のヒストンがなくなっており、転写単位の上流から下流までH3.3が多かった。我々は、調節領域でのH3.3修飾による活性が継承されて、転写的に活発なクロマチンが維持されることを提唱する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度